ホームの闘いには
アウェーでは感じられ無い
何かが有る。
それが何なのか見つけられずに終わった2007シーズン。
感じよう、踊ろう、叫ぼう!
浦和のフットボールを。
5年ぶりにホーム不参戦がこの様な結果になった。
声を力に!
2008シーズンZEROからのスタート。
藤口光紀代表
「昨シーズン、浦和レッズはホルガー・オジェックの下、念願のACLチャンピオンになりクラブワールドカップ3位という成績を収めることができました。ひとつの成果があったと思っています。今シーズンに入るにあたりまして、アジアの連覇と昨シーズン取れなかったJリーグをなんとしても取りたい、そしてあらゆるタイトルを取っていこうということでスタートしました。新しい戦力も入れて、この開幕を迎えたわけですが、残念ながら開幕2連敗という結果に終わっているところです。2試合終わったところで、このチーム状態をどう打開するか。これについて、昨日の試合後にクラブ強化部門とミーティングを行ないました。
いろいろ話し合ったのですが、最終的に私と中村GMとで話をして、やはり今の状態を打開するにはチームの指導者、監督であるオジェック氏に退任してもらう、指導者を交代するというのが、一番いい方法だろうという結論になりました。開幕戦も決していい内容ではありませんでしたが、その開幕戦を反省して、ホーム初戦でもっと違
ったレッズらしさが出せれば、これからまた変わっていくだろうと考えておりました。ただ、残念ながら昨日の試合では選手が踊っていなかった、チームがひとつになっていなかった。これはサッカーの戦術以前の問題だと思っております。監督としての一番大きな仕事は、選手を気持ちよくピッチに送り出し、選手に踊ってもらう、思い切り暴れてもらうことだと思っております。それができなかったということです。練習を見ていましても、チーム状態が非常に重苦しいというところもありました。これはやはり環境を変えることが一番だろうということで、今回の監督交代となりました。
では、後任を誰にするか。これはゲルト・エンゲルスという優秀な指導者が私どものクラブにはずっといました。
(ブッフバルト監督から)オジェック監督になるときも、エンゲルスに監督としてやってもらおうかという話もあり、候補の一人でありました。今、託せるのはゲルト・エンゲルス、もう彼しかいない。そういうことで、本日朝、ホルガー・オジェック監督にクラブの意向を話し了承をもらい、その後10時にゲルトにクラブハウスへ来てもらって、『こういう浦和レッズの緊急事態を打開できるのはゲルトさんしかいないので、よろしくお願いしたい』という話をしました。『そういうことであれば、喜んでやります』という言葉をいただき、この会見を開かせていただくことになった
次第です」
ゲルト・エンゲルス監督
「16日の朝、藤口さんと中村GMに呼ばれて、先ほどの(藤口さんが言われた)話を受けて、浦和レッズの監督をやりたいかと聞かれました。急に言われて、実はびっくりしたけど、大変な名誉だと思いました。このチームはここ何年間か日本のトップに立っている。去年はアジアでも勝ちました。だから、たぶん監督なら誰でも狙っているチーム、監督になりたいと思うチームだと思います。そういうチームにいれば当然プレッシャーは感じるけど、プレッシャーよりそういう仕事の楽しさのほうが大きいと思っています。このチームは非常にポテンシャルはあるし、これから雰囲気をよくして全力出していけば、絶対いい成績が出ると思います」
〈質疑応答〉
■リーグ2戦で厳しい結果の後に、3月20日(木)にはナビスコカップ・ヴィッセル神戸戦が控えています。日本代表に選ばれている鈴木啓太、阿部勇樹、高原直泰の3選手も抜けるが、どのようなチーム作りを考えていますか?
エンゲルス監督「タイミングは完璧じゃない。2連敗の後のスタートは完璧じゃない(笑)。代表選手もいないし。でも、基本的に僕は監督の立場としても楽しくサッカーしたいし、楽しいサッカーを見たい。選手にも楽しくサッカーをやってほしいし、サポーターにも見て楽しいサッカーを見せたいと思う。戦術以外のそういった楽しい雰囲気をまず木曜日までに作りたいです」
■レッズのファン・サポーターへ向けて、メッセージをお願いします。
エンゲルス監督「チームの熱さ、チームの情熱、チームのポテンシャル、それを90分間、木曜日に見せたいです。
当然、木曜日だけじゃなくて、これからホームゲームにしてもアウェイゲームにしても、サッカーの楽しさをまず伝えたいです」
■オジェック元監督と藤口代表はどのようなやりとりをしたのか?
藤口代表「まず『昨年1年間一緒にやってきて、アジアナンバー1、クラブワールドカップ3位といういい仕事を一緒にできたことをうれしく思います』と感謝の気持ちを伝えました。『けれども、昨日の試合を見て、選手と監督の気持ちが非常に離れてしまっていると強く感じた、一度離れたらそれを修復するのは非常に難しい状況だ』と伝えました。それは彼もよく理解しているところで、『私としても苦渋の決断だけれど、ここで変えないとチームは変えられない』と話をさせてもらいました。彼も『クラブが決断したことですから、それは受けます』と話しました。ただ、ホルガーとはフットボール仲間でありますし、今回これで契約を切ったからといって、喧嘩別れということではありません。これからもフットボール仲間として一緒にやっていこうと話をして、きっちり握手をして別れています。急な話でしたので、当然彼もショックを受けています。ですから、しばらくはそっとしておいて上げてほしいと、一人間としてお願いしたいと思います」
■これまでコーチとして選手と近い距離関係にあったが、監督となったことでそのスタンスは変えるのか?
エンゲルス監督「僕は選手から専門的な評価がほしい。選手と仲良くするのは全然問題ないと思います。だから、今日の朝から今までもそんなに変わってない(笑)。できるだけ、同じアプローチをしたい」
■選手に対し、今日の練習時にどのような話をしましたか?
エンゲルス監督「僕よりも藤口さんの方が話は長かった(笑)。僕は少し(笑)。でも、『このチームは間違いない。
ポテンシャルと結果のバランスがあまりよくなかったけど、僕はみんなを信用する。ポテンシャルのことも信じるし、今日の練習からすぐ切り替えて、一緒にゼロからのスタートをしましょう』と話をしました。練習が終わった後に、タカとケイタとアベの3人が(代表のため)今日でいなくなるので、ちょっと話をしました。これから木曜日まで少し時間があるから、いろんなミーティング、いろんな話をしたいです。全体での話、あるいはひとりひとりとだったり、2、3人のミニグループだったり。たとえばディフェンスの選手ごと、オフェンスの選手ごと。いろんな意見を聞いていきたい」
■藤口代表は選手にどのように伝えましたか?
藤口代表「開幕2連敗で私自身も非常に心苦しいし気持ちが重たいが、選手のみんなもきっとそうに違いない。
だから、この雰囲気を変えるために、監督を変える、という話を今朝みんなの前でしました。やはり、ひとつになって戦っていないチームは絶対に勝てません。最低限その部分を修正するだけでも、うちのチームはずいぶん変わるだろうと思っています。そういう話をしました」
■エンゲルス監督の契約期間は?
藤口代表「今朝決まったことなので、まだ詳しくそこまでの話はしていませんが、少なくとも今シーズンはやってもらいます。これから、複数年契約ということも視野に入れて話をさせてもらいます。本当に急なことで、そこまで詰めて話をできる状況ではなかったのですが、そういう状況でもエンゲルス監督は受けてくれたということです」
■ナビスコカップのヴィッセル神戸戦へ向けての修正点を監督はどう捉えている?
エンゲルス監督「今は、ちょっと自信がなくなっているかもしれないし、雰囲気が悪いのは間違いない。まずは選手に伝えたいのは、自分のポテンシャルを信じて欲しいということ。専門的な話をすると、「組織」、「コンセプト」、「役割」を大事にしたい。そこをはっきりして、あとは楽しく、いい練習をやって自信がアップできれば、木曜日でもレッズらしいサッカーができると思います。もちろん、相手のスカウティングは大事にしたいけど、自分のサッカーを意識したい。オフェンス的なサッカー。我々浦和レッズが試合のリズムを決めるようになりたい。同時に、ヴィッ
セルの試合もゆっくり見て、よく分析していきたいです」
■具体的にどんなポテンシャルを引き出したいのか?
エンゲルス監督「レッズには22人以上のいいサッカー選手がそろっている。そういう選手たちに役割を与えて組織を作っていくのが大事。オフェンス的な選手も多いし、オフェンス的なサッカー、積極的なサッカー、情熱的なサッカーをやりたいです」
■エンゲルス監督は以前、横浜フリューゲルス時代にも急な監督就任があったが、そのようなチームの緊急時に大切となることは?
エンゲルス監督「メンタルの切り替えはすごく大事だと思います。レッズはこの何年間でいっぱい、いいことがあった。だから、ゼロからのスタートとは言わないし、そのいいことのイメージは意識して残してほしい。最近のよくないことをまず忘れてほしい。頭の掃除がいちばん大事です。ある意味、ゼロからのスタートをしなければなりません」
■エンゲルス監督はチーム内からの昇格ですが、チームは変わりますか? 変わるということであれば、エンゲルス監督のどのような部分がそれを可能にするのだと思いますか?
藤口代表「変わります。サッカーというのは人間のやるスポーツです。人と人とのつながりです。一人が変わるだけでもガラッと変わることがあります。選手一人が変わっても変わることがあります。そのくらい、人の力は大きいのです。組織の長が変われば会社も変わるのと一緒で、チームは変わります。それは間違いありません。エンゲルス監督はどんな選手からも人望が非常に厚いです。ですから、今のうちの選手のそういう心の寄りどころって、エンゲルス監督かなっていう気がします。ですから求心力も自然に出てくる。力でまとめるのではなく、情熱、温かさっていうものでまとめられる力を持っています。そういう人間的な魅力を持っているのがエンゲルス監督だと思います」
■藤口代表はどの部分で雰囲気が悪いと感じましたか?
藤口代表「サッカーをする以前の気持ちの問題ですよね。54,482人の前で本当に躍々と、サッカーをやっているのかと言ったら、やれていないわけですよね。こちらが見ていても、何をやっているのかと。サッカーをやって、みんなが楽しむためにはまずやっている選手が楽しくなければ、喜びを込めてやらなければ、絶対に見ている人だって面白くない。そのベースというのは、選手が本当にサッカーをする喜びをピッチ上で発散しているかどうか。
それが非常に大きいですよね。昨シーズンも全部いい試合だったわけじゃないですが、でも、昨日のような、ああいった試合はなかったです」
■藤口代表、コーチ陣の体制変更については?
藤口代表「エンゲルス監督と話をして、今のところはありません。今の体制でやれるということで。(エンゲルス監督が話を引き継いで)去年と同じ人数に(コーチが)なったね」
2008.03.16 PDF
